参謀note
経営と教養のための名言マラソン
グレの名言マラソン Vol.338
誰が弾いても同じなら、私が弾く意味なんてない。
だから私は私だけの音を大切にしているの。
(フジコ・ヘミング ピアニスト)
人生を奏でるピアノ、心を温かくする音色、魂のピアニストと呼ばれるフジコ・ヘミングさん。
父はスウェーデン人、母は日本人、生まれはドイツ、幼少期に日本に移住したが父は日本に馴染めず、3人の家族を残して帰国してしまう。
スウェーデンと日本の法律の関係で、国籍を失いドイツに難民として渡る。
極貧生活で暖房のない部屋で生活していたことから、風邪をこじらせ聴力を失ってしまう。
それでもピアニストとしての道を進み続け、波乱の半生と魂の演奏が人の心を揺さぶり、ヨーロッパ、アメリカ、日本で次々と認められる。
今でも右耳は聞こえず、左耳は40%程度の聴力しかない。
だからこそ耳だけに頼らず、心を乗せた演奏を行い「ショパンとリストを演奏するために生まれてきたピアニスト」とヨーロッパで称されるまでになった。
自分にないものを考え、ふさぎ込んでいても前へ進んでいける糸口にはたどり着けない。
自分の持っているものを最大限活かして、チャンスを確実につかみ取りたいと思います。