参謀note
経営と教養のための名言マラソン
グレの名言マラソン Vol.398
天意夕陽を重んじ、人間晩晴を貴ぶ
(渋沢栄一 幕臣、官僚、実業家)
渋沢栄一は日本資本主義の父といわれる人物で、銀行や証券など500以上の設立に関わった。
社会活動にも熱心で日本赤十字社の設立にも携わり、ノーベル平和賞の候補にもなっている。
今日の名言は少し難しい言葉であるが、単純な意味でいえば「人間の評価は晩年で決まる」ということ。
渋沢氏の著書の中で、こう記している。
「人の生涯をして重からしめるか、軽からしめるかは、一にその晩年にある。人は晩年が立派でありさえすれば、若いうちに多少の欠点があっても、世間はこれを許してもくれる。立派な晩年の生活によって、若いうちの欠点失策は、帳消しにすることができるが、いかに若いうちが立派であっても、晩年がよくなければ、その人はついに芳しからぬ人で終わってしまうものである。『天意夕陽を重んじ、人間晩晴を貴ぶ』」。
人はそれぞれの年代においてテーマがある。例えば、10代では、恋をし、夢に生き、20代では、自分の殻を破る思い切った挑戦をし、30代では、リアルに人生設計をし、40代では、時間と健康をより大切に扱い、50代では、残りの人生の楽しみ方を決めるなど、それぞれの年代において、人それぞれの生きるテーマがある。
一度しかない一生を充実したものとするために、今この年代だからできること、やるべきことを、しっかり行っていきたいと思います。