参謀note

経営と教養のための名言マラソン

グレの名言マラソン Vol.128

羨望せざる人間は幸せになれず。

(アイスキュロス ギリシャ悲劇の確立者)

 

羨望とは、羨ましいと思う気持ちであり、自らの持たない優れた特質、業績、財産などを他者が持つときに起こるそれらへの渇望。

 

似たような言葉で嫉妬がある。

嫉妬は、いわゆるやきもちであり、一つの感情であり、主として何かを失うこと、または個人がとても価値をおくものを失うことを予期することからくる懸念、怖れ、不安。

 

よく似た二つの言葉だが、心理学的には二つを分けている。

 

嫉妬はジェラシーといい、3者関係によって生まれるもので、生後5か月の乳児にも発見されており、犬など他の動物にもあることが確認されている。二人目の子供ができたときに、親の愛情を独占できなくなることで一人目の子供が焼きもちを焼くのはジェラシー。

 

羨望はエンビーといい、2者関係によって生まれ、良性の羨望と悪性の羨望があるとされている。

 

悪性の羨望は、攻撃欲動であり、よい対象を破壊してしまう。

 

良性の羨望は、自分を成長させるための動機づけとなる。

 

羨望を良性のものとして成長のために活用するには、感情を一旦横において、思考を使う必要があります。単なる憧れにしておくのではなく、どうすれば近づけるかを考え、それを行動に変えていく。

 

羨ましいと思う気持ち、あこがれる気持ち、羨望の思いは、自らの成長のチャンス。

 

思考と行動で成長の動機づけにしていきましょう。