参謀note

気付きの走り書きメモ

性格や気質を変えると環境が変わり、経営が変わる

性格、気質は可変的であると考えています。

異論を誰からどのように挟まれても、私は確信しています。

 

その根拠は、

性格はある出来事に対する反応であり、情動的な判断の連続による思い込みであるから(ラベリングと言います)。

 

ゆえに、情動を理解し、対応策、未然防止策を講じていればその連続の先に変化は十分に可能だと考えています。

 

アメリカの哲学者、ジョン・デューイがこのことを上手く言い表しています。

 

「人間は習慣の生き物である」

 

聞いた覚えがある方も多いのではないでしょうか。

 

自己啓発作家として有名なオグ・マンディーノ氏に至っては、著書「地上最強の商人」の中で、「人間は習慣の奴隷である」とも記しています。

 

「人間の成功は、知識の多さや努力の積み重ねによるものではない。人間を成功に導くのは習慣である。なぜなら、人間は習慣の奴隷である。何人もこの命令には抵抗しえない。このゆえに、成功を願う者は自分で良い習慣を作り自らそれに従わなければならない」

 

まさしく。

 

情動の理解とアンチテーゼについて正しく理解するために、脳のメカニズムについて理解はしておくべきでしょう。

 

扁桃核と大脳新皮質の働きを理解することにより、メタ認知が得られます。

詳細については専門的なサイトなどに譲りますが、長期的取り組み(64回の反復継続 ※日数や回数には諸説あり)により、脳のメカニズムは変わり、感情のマネジメントにつながるとされます。

 

何かを一定期間続けることで、そのことを続けなければどこか落ち着かなくなる経験のある方も少なくないはずです。

 

人間の行動を司るのは、精神ではなく脳に在ると考えています。

 

ゆえに、習慣を簡潔に一言で表すならば、

 

「脳の運動癖」

 

精神論も正念場では大切ですが、それさえも脳による意識変換の行為です。

 

性格や気質は習慣の総体。

慣性にも惰性にも振れるものです。

 

「身体知」を備えているかが、情動のコントロールに大きく影響することを、マネジメントを考えるうえにおいては正しく理解しておきたいものです。

 

小規模企業の経営者には是非、良い習慣を主体的、意識的に保ち、精神的環境への良い影響に繋げていただきたいと思います。

 

参謀 青木 永一