参謀note
経営と教養のための名言マラソン
グレの名言マラソン Vol.151
多様性を尊重すること。違うということをより理解しようとする、尊重することが重要だ。
(緒方貞子 国際政治学者)
先日、お亡くなりになった元国連難民高等弁務官の緒方貞子さん。
国際基督教大学や上智大学で教鞭をとっていたが、参議院議員の市川房枝の訪問を受けて、国連の仕事に関わるようになる。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の仕事は、紛争や迫害により難民となった人々を支援し、難民問題の解決へ向けて活動を行っている。
日本人初、女性初、学者の就任初、無名に近い状態で緒方さんはUNCHRの長に就任した。
就任していた10年間の間には、湾岸戦争勃発による40万人のクルド難民問題、ユーゴスラヴィアの分離独立によるボスニア紛争、ルワンダでは80万人のツチ族が虐殺され、100万人規模の人々が難民となるなど、問題が次から次へと勃発する状況に果敢に取り組み続け、最も活躍した国連難民高等弁務官と称された。
様々な難しい問題を、正面から取り組み、現場に赴き、一人一人に向き合い、個を尊重する姿勢で理解を広げていった。
人はそれぞれ違う考え方を持っている。
それぞれの考えを理解しようとする姿勢によって、それぞれの考えの幅が広まり、成長へと繋がる。
多様性を尊重し、相手を理解しようとすることによって、互いに成長を続けていきましょう。
ご冥福をお祈り申し上げます。