参謀note
経営と教養のための名言マラソン
グレの名言マラソン Vol.156
ぼくたちは「どうせ無理」という言葉を知らずに生まれてきました。
誰が「どうせ無理だ」と教えてくれたのか。それは、やったことがない人たちです。やったことがない自分の心です。
あんな北海道のちっぽけな工場だって、ロケットを作れる時代になったんだから、自分たちもやればなんだってできるんじゃないか。
そう思ってもらいたくて、ぼくはロケットを作る仕事をしています。
(植松 努 技術者・実業家)
下町ロケットのモデルにもなった植松努さん。
北海道にある植松さんの会社には、世界に3つしかない実験装置があり、JAXAやNASAもその装置を借りにやってくる。
国の補助に頼らず民間の資金だけで、ロケットや人工衛星の打ち上げに成功している。
植松さんが中学校の進路指導の時間、先生から将来の希望を聞かれて植松さんは、「飛行機やロケットの仕事がしたいです。」と答えた。それに対する進路指導の先生の言葉は次のようなものだった。
「飛行機とかロケット?」
「じゃあ、東大に行かなきゃ無理だわ」
「でもお前の成績では、どうせ無理だから」
「ちゃんと現実を見なさい」
一方で植松さんのお母さんがいつも言っていたのは、「思いは招く」でした。
しっかりとした思いを持って、努力を続け、思いと努力によって運を招く。
この思いが始まりとなって、様々な幸運も重なり、植松さんは夢を現実のものとした。
進路指導の先生の言葉がすべて間違いとは思わない。中学校の先生も植松さんのお母さんも、植松さんのことを考えて言葉を掛けたのだろう。
経験したことに対して消極的な気持ちを持つ。人間だから仕方ないことだろう。
でも夢に向かって進んでいきたい。
この気持ちも人間として大切なもの。
今の現実を冷静に見つめつつ、夢の実現に向けての努力を続けていきたいと思います。