参謀note

経営と教養のための名言マラソン

グレの名言マラソン Vol.158

その日の夜、言語というものの存在に初めて気づいた喜びを振り返っていた私は、ベッドの中で、とてつもない幸福感に包まれました。

多分、世界中のどんな子供より、私が感じた幸福感は大きかったでしょう。

その日、生まれてはじめて、早く明日が来てくれればいい、と思ったのです!

(ヘレン・ケラー 『私の生涯』より)

 

目が見えず、耳が聞こえなかったヘレン・ケラー。

彼女が光と音を失ったのは1歳半のとき、熱病にかかってしまったことが原因である。

 

視覚と聴覚を失ってからのヘレンは、感情を抑えることができない暴れん坊だった。野獣のようにうなり声をあげ、気に入らないことがあると、片っ端からものを投げつけ、食べ物は手でわしづかみにして口に入れ、行儀良くさせようとすると、床に寝転がる。

 

そんなヘレンであったが、サリバン先生との出会いによって、言葉の存在を見つけたことで人生が大きく変わることになる。それまで自分の考えを表現することができず、苛立ちの中で一日を過ごしていたが、言葉を見つけたことで、暗闇の中から抜け出すきっかけを見出した。

 

言葉は人に対して気持ちや考えを表現できる。

 

そのことが彼女の人生にとって光だったのだろう。

 

障がいとは、その人にとっての「生きづらさ」、そんな表現を聞いたことがある。生きづらさは誰もが持つものかもしれない。そこにフォーカスしたら、人生は暗闇でしかない。

 

ないものを考えるのではなく、与えられているものに感謝して、自ら人生に光を灯して、道を進んでいきましょう。