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書籍レビュー|服従の心理

著/スタンレー・ミルグラム(訳/山形 浩生)  出版/河出文庫

 

タイトルはかなりインパクトがありますが、権力と服従の関係を解き明かした名著です。暴力が嫌いな人でも、権威ある人に命令されたら嫌々でも従ってしまう。それほど人は権威に服従しやすい生き物なんだ、ということを示した一冊です。

 

盗みや殺しや暴行を心底嫌っている人でも、権威に命令されたらこうした行動をかなりあっさりやってしまいがちだ。独自行動では考えられないような振る舞いでも、命令されたら実行する。服従の本質というのは、人が自分を別の人間の願望実行の道具として考えるようになり、自分の行動に責任をとらなくていいと考えるようになる点にある。命令を受けるものにとって大きな問題は、命令をするものの目的に提供してしまった自律性プロセスを、どうやって取り戻すかということだ。

出典:服従の心理 序文より(一部省略)

 

本著の面白いところは、その実験考察はもちろん最後の訳者のコメントです。まさかの展開が控えているので、こちらは是非本著を読んで楽しんでみてください。

 

以下では、本著の内容を簡潔にまとめています。特に中盤以降は、実験結果の内容をまとめているので、読む際の参考にしてみてください。

 

 

 

 

参謀 川勝洋輔

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