参謀note
経営と教養のための名言マラソン
グレの名言マラソン Vol.181
よいコミュニケーションは、ブラック・コーヒーと同じくらい刺激的。
その後は、なかなか眠れないもの。
(アン・モロー・リンドバーグ 女性飛行家)
長崎県佐世保市に本社を置く「ジャパネットたかた」。
創業者の高田明氏は父が経営するカメラ販売店から独立、当初はカメラ店兼ソニーショップとして実店舗による販売だった。
その後、ラジオショッピングをきっかけとして、通信販売事業に主軸を置くようになる。
実店舗に比べて通信販売は、商品の価値が伝わりにくいが、ジャパネットたかたは4つの工夫をすることによって、商品の価値を存分に伝えることができ、成果につなげていった。
その4つの工夫は、
1.わかりやすい表現
2.モノをモノとして売らない
3.伝えることを絞る
4.ターゲットを変えてみる
一つの目の「わかりやすい表現」は、例えばコンパクトカメラの説明をする際に、名刺サイズの大きさと表現することで、誰でも大きさがわかるようにすること。
二つ目の「モノをモノとして売らない」は、大画面テレビは家族みんなで観ることができ、幸せなリビングが実現できるというように商品の性能だけでなく商品の価値を伝える。
三つ目の「伝えることを絞る」は、今日の目玉はコレ!という形で商品を絞り込み、お客様を迷わせるようなことをしない。
四つ目の「ターゲットを変えてみる」は、ビジネスパーソンが使うことが多いボイスレコーダーを、お年寄りがメモ代わりに使うためのものとして提案し、顧客の属性を変えることで新たなマーケットを創り出す。
これらの4つの工夫は「伝えるではなく、伝わるコミュニケーション」一生懸命伝えたとしても、伝わっていなければ会話として成り立っていない。
伝わるコミュニケーションは、相手にとってわかりやすさと十分な価値があるかがポイント。
相手の気持ちに寄り添って、伝えるではなく、伝わるコミュニケーションで、思いを正しく伝えていきましょう。