参謀note
経営と教養のための名言マラソン
グレの名言マラソン Vol.225
人間の最大の誘惑は、あまりにも小さなことに満足してしまうことだ。
(トーマス・マートン 作家)
老子が言ったとされる「足るを知る」という言葉。
聞いたことあるという人は多いのではないだろうか。不平不満を言うのではなく、与えられているものに満足し、感謝しようという考え。
この言葉には続きがある。
「足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り」(満足することを知っている人間は豊かになり、努力を続ける人間は目的を果たす)。
自分が与えられているものに満足し、本当に理解している人は与えられているものを活用する。
最近、近所の小料理屋さんで知り合った盲目のM子さん。
彼女は周りの人たちをとても明るくしてくれる。
先天性の視力障碍ではなく後天的に全盲になられた方。
恐らく視力がだんだん失われていくときには、言いようのない恐怖に襲われたことだろう。
それでも失うものを恐れるのではなく、明るい声や笑顔を発して人々を幸せな気持ちにしてくれる。
彼女は足るを知る者であり、強めて行う志のある人だ。
私は心から尊敬しているし、多くの人から尊敬されているだろう。
自分が持っていないもの、与えられていないものに不満を感じていては何も始まらない。
とはいえ小さなことに満足してしまっていては、それ以上の成長はない。
不満ではなく満足を、あたり前ではなく感謝を、妥協ではなく納得を得られるように、与えられているものを活用する努力を、感謝の気持ちをもって続けていきたいと思います。