参謀note
経営と教養のための名言マラソン
グレの名言マラソン Vol.226
心ここにあらざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず。
(儒教の教典『大学』より)
デール・カーネギーが1936年に出版し、今でも支持されている名著『人を動かす』。
この本に「心から面白いと思って相手の話を聞く人は、たとえ何も話さなくても、相手に話し上手な人だと感じてもらえる」というエピソードがあります。
影響力のあるコミュニケーションをするために、カーネギーが言う重要な教えは究極的には2つ。
一つは「相手にフォーカスすること」、もう一つは「意図的に自分を変えること」である。
私たちは「言う」よりも「聞く」方が苦手な人が多い。
まして耳だけでなく目も心も使う「聴く」は、更に苦手な人が多い。
脳には様々な機能があり、それぞれに高度な処理が行われる。しかし、その機能を十分に働かせ、高度な処理を行うにはそこに気持ちを傾けることが必要だ。
いろいろと気になることがあったとしても、今この瞬間は相手に心を傾けて、意図的に自分から相手へとベクトルを変えることでコミュニケーションの質を高めていきましょう。