参謀note

障がいのある子をとおして考える

鳥の目、虫の目、魚の目

 

経営やマーケティングの視点として、よく「鳥の目、虫の目、魚の目」と言われます。

 

どれがいちばん必要かということではなく、どれも持っていないと思い込みや目の前の課題への対処だけになってしまい、その時はうまくいっても、長期的な成果は得られません。

 

それぞれどのような「目」かというと次のとおりです。

 

鳥の目は、高いところから広い視点で物事を捉えること。虫の目は、地面に近いことから上からは見えない細部にこだわって物事を捉えること。魚の目は、目には見えない川の動き、つまり流れを感じ取ること。たとえば、私が身を置く教育関連の出版業界で考えると、鳥の目で、本や出版だけではなく「学び方」として業界をとらえて、どこでどんな学び方を提供しているサービスが存在しているのかを見なければなりません。

 

次に虫の目では、私たちの主なお客さんである医療者が、現場ではどのような学び方を求めているのか、どのような情報を必要としているのか、それをどうすれば私たちが提供することができるのかを考えなければなりません。

 

最後に魚の目では、いまの「学び方」のトレンドをキャッチします。私にとっては、いまお客さんである医療者の学びかたにおいて起こっている変化を知る必要がありますが、これから医療者になる大学生、専門学生、さらには高校生がどのような学び方をしているのか、教科書デジタル化の動きよりも、学生たち自身の学び方のデジタル化がどんどん進んでいます。

 

昨年行ったヒアリング調査でも、2年前の学生が国試対策の情報収集で使っていたのはTwitterが大半だったものが、いまでは多くがInstagramになり、Twitterのアカウントを持っていない学生さえ多くなったことが明らかとなりました。高校にいたってはLINEのアカウントを持っていない人も一定数いるといいます。こうした学び方をしている学生が、数年後の私たちのお客さんなのですから、この動きを知らずに商品もサービスも作れません。

 

最初に書いたように、これら3つ「目」はどれも大切で、虫の目で細部を見て、次に鳥の目で広く、魚の目で動きを見たら、また虫の目で見直してみる、というように、行ったり来たりしながらお客さんや商品・サービスを捉えていくことが必要です。

 

そして、この3つの「目」は、ビジネスだけではなくて子育て、特に障害のある子どもの子育てを考えるうえではとても大切です。またそのことについても書きたいと思います。

 

 

参謀/出路賢之介