参謀note

参謀 廣田 俊之 note

数字は嘘をつかないけど、嘘つきは数字を使う

数字というのは万国共通です。四則演算は絶対に変わりません。
ただ、使う人間の目的に応じて伝わり方は変わります。
数字だからといって一概に信頼せず、ツッコミをいれ、「違和感」や「不思議」に気づき、ビジネスでも正しい判断をしたいものです。
例えば以下の例です。
アメリカでNo1 大ヒット
→全米? 地域? 期間は? ライバルになった映画は?
通信料金実質0円
→何か負担しなければならない?
顧客満足度97%
→何人調査? アンケート項目は何?

私たちの身の回りには数字で溢れています。数字があると、説明に納得感がでていきます。
しかし、人の目的によって数字の使い方も異なってきます。先の例でいくと映画の評価は特に集客に使われます。
通信料金は低価格訴求、顧客満足度は第3者の評価付けによる信頼度の担保が考えられます。
ダイエット商材は「2週間で-〇〇kg達成」などがよく見られますね。
これらは広告でしかなく、ご自身とは直接関係ないかもしれません。

ですが、実際自分自身のビジネスで取引先から数字を使われた際、どのように判断すればいいでしょうか?
シンプルですが、第一歩は素朴な疑問を持つことです。「他社比較して〇〇倍の効果改善」と言われた際、
・なぜそれが達成できたのか?
・どのような比較で行ったのか?
このような要因と基準についてまずは疑問を持ってみましょう。よくよく見ると、比較企業や、期間、条件が恣意的に抽出されていることもあります。
また日常から、何のためにその数字を使われているのか、その数字は正しい根拠から算出されているかを意識し、「主張の妥当性」を判断を考えてみましょう。
参謀 廣田 俊之