参謀note
気付きの走り書きメモ
危機管理の原則
新型コロナウイルスの影響により、働き方をはじめ、経営の在り方などの見直しが迫られています。
こうした危機的状況や、有事の事態に臨むスタンスとして「大きく構えて小さくまとめる」という考え方があります。
危機的状況が発生した時に、その発生事象だけを見て、対応を考えるということがよくあります。
例えば、非常に大きな勢力の台風が来ているケースを考えてみましょう。
その台風は、夕方ごろ最接近するとの予想がされていました。このため、午後からはできる限り社員に退社してもらう、といった対応などです。
上記のケースで、仮に台風の速度が速まり、昼前に最接近することも考えられます。
その可能性を考えれば、前日のうちに、翌日は全社原則として在宅勤務、といった判断もできたはずです。
仮に全社原則在宅とした結果、台風が午後に最接近となっても、そこまで大きな問題にはならないことが多いと思います。
つまり、上記のケースでは、何か発生する可能性(台風が午後に最接近する見込み)に対して、大きく構えて(午後の退社ではなく終日原則在宅勤務)、何事もなかった、と終えられているのです。
以上から、何か危機が発生した際、その危機によって発生する事象毎に対応していく(小さく構える)のではなく、最悪の事態を想定し「やりすぎかも」と思うぐらいの対応(大きく構える)をすることで、結果、大したことがなかったで終わらせることができます。
この「大きく構えて小さくまとめる」という考え方は、危機管理には有益であると思います。