参謀note

経営と教養のための名言マラソン

グレの名言マラソン Vol.253

「高い道徳をもった人間は、自分が立ちたいと思ったら、まず他人を立たせてやり、自分が手に入れたいと思ったら、まず人に得させてやる」という『論語』の言葉のように、自分を愛する気持ちが強いなら、その分、社会もまた同じくらい愛していかなければならない。

世の富豪は、まずこのような点に注目すべきなのだ。

(渋沢栄一 『論語と算盤』より)

 

日本の企業500以上もの設立に関わり、みずほ銀行、東京海上日動火災保険、アサヒビール、JR東日本、東京ガス、帝国ホテル、清水建設、王子製紙、今でもたくさんの会社が営業を続けており、日本を近代経済の父と称される渋沢栄一氏。

 

渋沢栄一には岩崎弥太郎というライバルがいた。

 

徹底した独裁主義で三菱を築き上げた岩崎弥太郎。

 

渋沢と岩崎は全くやり方・考え方が違った。

 

論語を愛読し、倫理観や道徳を大切にする渋沢栄一、利益を重視し、社長の独裁こそが繁栄の原点とする岩崎。

 

渋沢は岩崎の独裁主義に危機感を覚え、三菱に対抗して巨大海運会社を立ち上げ、両者は全面対決を何年にもわたって繰り広げた。

 

最終的には岩崎の死によって両社は合併し日本郵船となり、渋沢に軍配が上がる形となったが、両社ともにこの戦いで大きな損失を被ることになる。

 

渋沢栄一は『論語と算盤』にも記されている通り、利益を無視しているわけではない。

 

努力を積み重ね利益を上げていくことは必要である。

 

しかし、その獲得した利益は、自分一人の力ではない。

 

世の多くの人たちの助けがあって得られたものだから、世の中に返していく必要があると考えたのだ。

 

渋沢氏は、「『論語』の言葉のように、自分を愛する気持ちが強いなら、その分、社会もまた同じくらい愛していかなければならない」としているが、これは「自分を愛するように、あなたの隣人を愛せよ」と聖書に記されている言葉にも通じる。

 

自分自身に愛情を注ぐ人は、努力することができる。

 

まわりに愛情を傾けられる人は、感謝を忘れることがない。

 

何事にも愛情を持って努力を継続し、感謝の気持ちを持ち続けていきたいと思います。

 

この参謀noteの著者:

参謀青木 永一

参謀の特長
ベルロジック株式会社 代表取締役 経営学修士(MBA)メンバーの中でも、異色の経歴を持つ。 前職は、事業者向け専門の「ナニワの金融屋」であり、30代後半までの15年間の経験の中で、約500社を超える倒産と間近に関わってきた。
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