参謀note

現場日記

「昭和」を感じたとても長い一日

2年ほど前まで、契約していた元クライアントとの数日前の話です。

 

詳しい話はできませんが、当時の経営状態に対して改善すべき点とその原因について、私がはっきりと言い過ぎたせいもあり、その後は物別れの状態が続いていました。

 

相手の心情を慮(おもんぱか)れば、もう少し伝え方に工夫が必要だったと反省しながらも、そのような方法で伝えることが事態を鑑みた場合には適切であったとも考えています。

 

別件で近くに寄ったものですから、懐かしさと、反省も思い返すたびに繰り返していたので

 

「近くに寄ったので、お元気にしてらっしゃるのかなと思いまして」

 

と思い切って電話してみたところ、

 

「今日は時間があるから、こっちに寄りませんか」

 

と、温かく受けれいてくださいました。

 

 

 

到着後、事務員の女性に「どうぞ」と別室に通され、少し待っていると、扉が開いて久しぶりに顔を合わせました。

 

挨拶もそこそこに、お互い積もる話であっという間に2時間。

 

話が盛り上がり「飯いきましょうか!」と誘われ、断る理由などなくお店で1時間半。

 

話が尽きず「家すぐそこなので、来ませんか?」と誘われ、断る理由などなく社長宅で2時間。

 

なんか、昭和の時代でもないのに、とても昭和的ですよね。

 

 

自分で書いておきながらですが、「昭和的」って、一体何でしょうかね。

 

良く言うと上滑り感がない

悪く言うと裏側まで見せあう関係性

 

私にとっては、そのような言葉がしっくりときます。

 

これを人に強要すると、老害の意味で使われる、いわゆる「オッサン」の一丁上がりなのでしょう。

 

時代錯誤も甚だしいと、笑われるのかも知れません。

 

 

帰りの道すがら、

電話した自分の無神経さにgood job.

受け入れた相手の器量にgood job.

お酒なしのリカバリーに万歳!

 

そんな風に感じて、心の中でガッツポーズをした帰りの車中、長い一日の終りでした。

 

参謀 青木 永一