参謀note
経営と教養のための名言マラソン
グレの名言マラソン Vol.366
忘れていたことの再発見、人間の脳にとっては、これこそ「偉大な発見」に通ずる近道なのである。
(アール・ナイチンゲール 「人間は自分が考えているような人間になる」より)
知っていることと解っていることは大きな違いがある。
知るとは、その存在を認め、その情況や内容、意味・価値をつかむ。記憶にとめること。
解るとは、物事の道理や筋道が正しくわかること。意味・内容をのみこむこと。
知るは、意味をつかむ、記憶にとめることなので、忘れることもある。
解るは、意味・内容をのみこむので、自分の中に栄養として吸収される。栄養として吸収されれば、エネルギーとして活動にいかされる。つまり、知っているレベルでは行動にはつながらず、解るレベルになることで、行動につながり、結果が導かれる。
私たちはいろんな物事を十分理解しているつもりでも、知っているレベルのことがあるかもしれない。
人から教えを受けて「あぁ、それなら知っている」と受け流すのは簡単だ。でも、そうではなくて「知ってはいるが、十分に理解できていなかった。」と、再発見の機会としてとらえるのが、正しい表現ではないだろうか。
人間の脳は全てのことをいつまでも覚えていたなら、間違いなくパンクして精神を病んでしまうことだろう。だから、忘れることで自分を守っている。
忘れるということは人間にとって避けられないシステムだ。
忘れてしまっているなら、再発見の機会を得たときに、今度は忘れる前に行動を起こして、偉大な発見にしていきましょう。