参謀note

経営と教養のための名言マラソン

経営と教養のための名言マラソン Vol.461

変えられないことは割り切って、「自分の変えれらること」に目を向ける。

(石田祐貴)

 

およそ50,000人に一人の人が発症する先天性の疾患、トリーチャーコリンズ症候群をご存知でしょうか。生まれつき目が垂れ下がり、顔が変形している病気。今回ご紹介した名言の石田祐貴さんは、頬やあごの骨は欠損しており、上唇は裂け、耳の穴がないためよく聞こえず、様々な手術を10歳までに10回以上受けてきた。子どものころは「宇宙人」などと言われ、たくさんのいじめを受けてきたとのこと。

 

24歳となった今も鏡を見て「この顔じゃなかったら」と落ち込み、恐らく死ぬまで悩み続けるだろうという。しかし、外見のことは自分の力で変えられるものではないので「割り切ろう」と考えている石田さんだが、そう考えることができるようになったのには、ある出来事があるらしい。

 

小学校の頃、ひどい言葉を言われてショックを受け母親に対して「こんな症状で産んだのが悪いんじゃないか!」と言ってしまったらしい。その時、母親が返してきた言葉は「あなたがこの状態で生まれてくれてよかったと思っている」だった。

 

母のように、僕を受け入れてくれる人たちの存在があり、それが自分の支えになっていることに気づくことができ「自分の変えられること」に目を向ける努力をするようになったとのこと。

 

今は筑波大学の大学院に通い、障害について研究をしており、障害のある子たちの手本になれるように健康な子どもたちには自分の存在が社会を考える素材になるように、研究者か学校の先生を目指して頑張っている。

 

変えられないことは割り切って「自分の変えれらること」に目を向ける。

 

限られた時間の中に生きている私たちだから、自分ができることに目を向けて、充実した時間を過ごしていきましょう。

 

日暮 宏一

 

充実した時間