参謀note

経営と教養のための名言マラソン

経営と教養のための名言マラソン Vol.542

人間は誰もが胸のなかに、宝石となる石を持っている。

一生懸命磨いて、美しく光り輝く玉になる。

(空海)

 

弘法大師とも言われる真言宗の開祖・空海。偉大な高僧に朝廷から与えられる「大師」は、空海と最澄(伝教大師)をはじめとして、これまで22人いるらしい。

 

「大師は弘法に奪われ、太閤は秀吉に奪わる」という俗言もあるように、大師といえば弘法大師、太閤殿下といえば豊臣秀吉。22人の中でも空海は特別な存在のようだ。

 

遣唐使として今の中国に渡航した際には、3か月でサンスクリット語をマスターしたという。天才的な能力があったように思われるが、実はとてつもない努力ができる人だった。

 

「昔の人は雪明りや蛍の光で勉強し、首に縄を巻き、錐で膝を突いて眠気を覚まして頑張る人もいると、自分を叱咤して勉強に励んだ」と著書に記すなど、自分を磨き上げる努力が大切なことを、自らの経験をもとに訴えている。

 

私たちは美しい光を放つことができる可能性があり、そのための原石を内側に持っている。

 

一生懸命磨いて、それぞれの光を放っていきましょう。

 

日暮 宏一

原石