参謀note
経営と教養のための名言マラソン
経営と教養のための名言マラソン Vol.545
重要なことは人が何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである。
(アルフレッド・アドラー 精神科医・心理学者)
どんなに能力が高い人でも、目標を追いかけている限り劣等感は生まれてくるものだとアドラーは言う。人と比べて自分に劣っている部分があると感じることは、それ自体は悪いことではない。人は他人と比べて自分にないものを知ると劣等感を抱くもの。劣等感情が起こるのは、生理現象である程度仕方のないこと。
しかし、劣等感を必要以上に持ち続けてしまうと、やがてコンプレックスとなって凝り固まっていき、劣等コンプレックスという状態になる。劣等コンプレックスの状態だと、劣っていることを言い訳にし、課題から逃げる、問題を人のせいにする、努力を放棄するなど、チャンスを自ら放棄するような行動をしてしまう。
劣等感があっても、それをバネにして成長するためには、思考のクセを「Why」から「How」に変える。
「Why」なぜできないかばかりを考えるのではなく、「How」どのようにすればできるのかを考えて、自分に与えられている大切な資源を使いこなしていきましょう。
日暮 宏一