参謀note

現場日記

「自分は運がイイ!」と言い聞かせながらの仕事の取り組み方

ときどき、深夜にふと目が覚めると同時に、顧客の課題に対する提案内容が走馬灯のように浮かんで止まないことがあります。同じようなことは、シャワーや食器洗いのような水を触っている時にも多くあります。特に、深夜に目が覚めてそうなるのは、それまでにかなり多くの時間を費やし考え込んでいるからだと思うのですが、何かの拍子に脳内で化学反応を起こすようです。一種の軽いノイローゼに似たものなのかもしれません。

 

化学反応

 

これまで、何度も同じことが繰り返されてきたので、枕元にはメモを備えています。突然、脳裏に火花のごとくひらめくアイデアを書きとめることは、寝ぼけも手伝いめんどうに感じます。しかし、メモを取らずに「忘れないだろう……」と高をくくり、朝になってみるとアイデアの内容はおろか輪郭さえも思い出せず、もう自分の意思の力では引き上げることができないほど記憶の奥底に沈んだ残念な経験も何度もしてきました。そのように自分の記憶が一切あてにならないことを思い知らされているので、今では必ずメモ帳を開いて書きとめるようにしています。

 

そうしていると、芋づる式にアイデアが湧き出ることも多く、そのまま夜明けを迎えることも少なくありません。このような時は、出しきった爽快感とあわせて、疲労感でしばらくの時間は呆然とします。

 

単なる寝不足の影響でしょうね。

 

夜明け

 

「顧客以上に、顧客の課題を考える」なんてことは、所詮は理想論だと思います。どれだけ時間を費やしても、当の本人以外に悩みの深さや闇、手触り感を得ることは無理なことだと理解しています。しかし、その域に少しでも近づきたい、もしかしたら近づいているのではないかと感じられることは、うぬぼれや勘違いだとしても、自己肯定感を高め、仕事への姿勢を前向きにしてくれます。

 

未熟であることに疑いはなく、知らないことが多いですが、日々このように仕事に没頭できる環境と、取り組めている自分に対し可能性を感じられることは、とても幸せなのだと感じます。たとえ、独りよがりの思い込みであるとしても、誰かに迷惑をかけるわけでもないので、自分は運がイイのだと言い聞かせています。

 

人さまの経営に携わることは、あたり前の話ですが楽ではありません。特に小規模企業経営の場合は、経営者個人の人間性の中でも悪い癖が強く作用してしまうことが多く、そこに従業員たちの個性が相まって声を潜めた反発が生じると、経営課題が粘着性を帯びてさらに難題となります。私がこれまで携わってきた経営支援や事業再生の中で培った粘着を剥がしてきた経験は、それぞれが個別事象のため、また違った現場での取り組みの過程では失敗を重ねることも少なくありません。

 

しかし、誰かのために仕事ができること、それでも自分の存在を頼りにしてくれている人がいること、そして認めてくれる人たちの中で執念の力を最大限に発揮できることは、やはり運がイイのだと思います。

 

参謀 青木 永一

 

この参謀noteの著者:

参謀青木 永一

参謀の特長
ベルロジック株式会社 代表取締役 経営学修士(MBA)メンバーの中でも、異色の経歴を持つ。 前職は、事業者向け専門の「ナニワの金融屋」であり、30代後半までの15年間の経験の中で、約500社を超える倒産と間近に関わってきた。
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