参謀note

現場日記

源泉がないのに挑戦ばかりで成長の虜になるのは、〇〇の危険しかない

「コンフォートゾーンにどどまるなっ!」、このような説教をされたことはありませんか?

 

居心地の良さに浸っているとどうなるか、これについては説明するまでもないと思います。ただ、もう少し解像度高く理解するために、それが本当にダメなことなのか?と疑って、掘り下げてみたいと思います。

 

 

コンフォートゾーンの反対で、ストレッチゾーンという言葉が使われたりします。この「ストレッチ」というのは、例えば器に対して質量が大きくてバランスが悪くなった場合にはその器を拡げたり、一定の状態で固まったときには柔軟性を持たせるために伸(延)ばすことですね。

 

もったいない精神やおせっかいによって、不要なものが心に溜まり過ぎていると感じたときや、期日と責任に追われて周りが見えなくなっていることに気付いたときなどに効果的な対策です。

 

ところがストレッチして伸びきった状態がずっと続くと、その伸びたところにはストレスがかかるし、当然薄くなりますよね?

 

薄くなったところは、やはり弱いし、無理がかかったらちぎれしまうし、雨風や陽に照らされ続けると風化しやすくもなります。そうならないためには充電期間が必要です。

 

誰が名付けたのか、それがコンフォーゾーンと呼ばれているんじゃないかと思っています。

 

「いや、それはコンフォーゾーンとは違う、単なる充電期間だ」と反論されるかもしれませんが、言い方なんてどちらでもいいし、何でもいいんです。

 

伸びている状態でも、地下の源泉からどんどん何らかの力が湧いているのならばかまいません。例えばモチベーションや揺るぎない強い動機、生きるか死ぬかの環境など、そんな自分の源泉となるものを持っておかないと、なかなか「ストレッチ」の状態は続かないんです。

 

このことをわからずに、お節介のつもりで「コンフォートゾーンに居続けてはダメだっ」と言うのは、一つ間違えると相手を死に追いやることにもなるとわかっておいたほうが優しくて、お利口さんになれるんじゃないか、というお節介者の提案です。

 

成長を目指し挑戦を始めようとする人に対し「コンフォートゾーンは堕落したやつらの居場所だ」とか、「ストレッチゾーンに飛び込まなきゃ成長しないぞっ」のような、頼まれてもいないおせっかいを焼こうとするならば、相手の深い地下に、湧き続ける源泉になりえるものがあるのか、そのことをまずは確かめることのほうが大事だとお伝えしたかったのです。

 

守りを固めてから攻めるというのは、私のような保守的な者が賢く生きていくための鉄則です。

 

守りが固まっていないうちから攻めるのは、超ド級のSか、お金に困ったことがないボンボン生活だけでは飽き足らない人たち、もしくは、メルヘンやファンタジー愛好者のやることじゃないかと思う今日この頃です。

 

チャンスの女神の前髪を掴もうとするならば、女神が現れるまで待ち続けられる体力と精神力、そして瞬発力と握力を備えておくことが肝心です。

 

源泉のないままストレッチが過ぎて大事な場面で干からびて死んでしまっている、なんて残念なことにならないようにしたいところです。

この参謀noteの著者:

参謀青木 永一

参謀の特長
ベルロジック株式会社 代表取締役 経営学修士(MBA)メンバーの中でも、異色の経歴を持つ。 前職は、事業者向け専門の「ナニワの金融屋」であり、30代後半までの15年間の経験の中で、約500社を超える倒産と間近に関わってきた。 自称 マネジメント数学研究家(暇さえあれば、ビジネスと数学の交わり方をユーモアたっぷりに伝える工夫をしている)。
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