参謀note
経営と教養のための名言マラソン
グレの名言マラソン Vol.33
相手側の言い分を聞いてやろう、という気持ちがなくなったら、もうその人の負けである。
(ラ・ロシュフコー 著述家)
イソップ童話にこんな話がある。
『農夫と海』海の上で波に揉まれて海の底に沈んでいく船を見ながら、農夫は涙を流して海の悪口を言いました。すると海は農夫にむかってこう叫びました。「なんだってあなたはわけも知らずに私を責めるのです。私が危ない目にあわせたのではありません。私をかきみだしている風が悪いのです。風がないときに海の上を通れば、私の方が陸よりもおとなしいことがわかります。」
人間は自分の経験してきたことによってできた考えがある。その考えに基づいて様々なジャッジを下している。自分のことだけでなく、人に対してもジャッジしている。しかし、それが決めつけという行為になってしまうことがある。みんなそれぞれに立場の違いによって言い分がある。ジャッジする前に相手の言い分を一度受け止めてから、こちらの考えを伝えても遅くはないだろう。むしろそちらの方が相手に届きやすいかもしれない。
まずは人の話を素直に聴いて、その上で自分の考えを語るように心がけて参りましょう。