参謀note

気付きの走り書きメモ

テンションを上げて始めた行為は、テンションが下がると同時に終わる

毎日わずかな時間、目的を見失わないように確認する仕組みを、生活や業務の中に持つことは未来の自分を救うための具体的な行動だと確信しています。

 

これは、泰然自若のことでもある。

 

たとえば、泰然自若を「ブレない姿勢」と、言葉を置き換えてみます。

 

姿勢は、人の目に映る現象にしか過ぎません。

ゆえに、ついそ姿勢だけに意識がとらわれがちですが、目に映る姿勢のずっとずっと奥の方には、人知れず積み上げる日々の鍛錬が凛と佇んでいることを理解しておきたいものです。

 

「なぜ」を繰り返し、掘り下げた奥に現象の本質が見えてくるのだと思います。

 

このような言葉があります。

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす。(宮本武蔵)

 

どのような本質も、決して精神性だけで仕上がるものではないことを表している言葉だと受け取っています。

 

精神性だけに頼った意気揚々とした虚構の姿勢は、見た目と主張だけは立派ですが、実態はとても脆く鼻息だけが荒いため自分の姿勢を維持できません。喩えるなら、テンションを上げてはじめた行為がテンションが下がると同時にやめてしまう、そんな稚拙で頼りない姿と似ています。

 

毎日の僅かな時間、目的を見失わないため独り静かに自分の行動や言動を振り返り、継続させる先にようやく仕組みが芽生えます。

 

そして、その仕組みによって自分を支えるサイクルが回りはじめると、未来の自分を救う確率が高まります。

 

このことは、経営者が経営に挑む姿勢にも同じことが言えるのではないでしょうか。

 

参謀 青木 永一