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ビジネスマンのための「行動観察」入門

著/松波 晴人 出版/講談社

 

 

■行動観察の実例集

顧客インサイトに近いけど、どちらかというと実例集という趣旨の本です。実例集なので、観察方法やそこからのインサイトの具体的な導き方を多く知れる本となっています。

 

■仮説を生み出すための行動観察

行動観察をしていると、「観察対象のn数(サンプル数)は充分なんですか?」と聞かれることが多いようですし、私自身もそう思っていました。が、n数は(多いに越したことはないが)あまり大事ではないとのこと。

 

ステップとして、①仮説を作る→②検証をする、となるが、①のときは、n数が多いことよりも深く現場を知ることのほうが大事だから、というのがその理由。

 

■オフィスの残業を減らす

この行動観察が面白く、印象に残りました。このケースでは、行動観察から下記が分かりましたが、どこの職場でも割と同じなのではないかと思います。
・定時内に自分一人で行う仕事に割ける時間…勤務時間の30%
・打ち合わせ…46-65%
・自席にいる時間…10%
・一人作業を続けられる時間…3分39秒(電話や部内者とのコミュニケーションで作業が中断されるため)
・皆机の上に資料を山積みにし、残ったスペースにパソコンを置いて仕事をしているが、山積みの資料の中で使われているのは上の方の一部。
…ということが分かり、そこからの改善が下記の通り。
①集中タイム・ルームの導入
②フリーアドレスによる作業スペースの拡充

 

「行動観察」は最近よく聞かれるワードですし、人間の行動の本質に迫る学問です。うまく使えればとても戦略になるので、参考にしてもらえたらと思います。

 

Jan VašekによるPixabayからの画像

 

ビジネスマンのための「行動観察」入門

 

※過去に紹介した行動経済やインサイトの書籍

考えなしの行動

「ついやってしまう」体験のつくりかた

 

参謀 川勝洋輔

 

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