コラム

参謀 川勝 洋輔(ビジネスネーム)

数字を読むのが苦手な人へ…

ビジネスにおいて何かを判断する際に数字を使うことはよくあります。しかし数字が苦手だという声もよく聞きます。今回は、その苦手意識の克服と、数字の読み方・作り方の注意点をお伝えしたいと思います。

 

苦手意識の克服    ①自分で触ってみる

 

「数字が苦手」という声を聞いたとき、私は「まず自分で数字を触ってみましょう」とアドバイスをしています。誰かの分析資料を眺めていても、なかなか頭には入りません。分からなくても間違えても、まずは自分で数字を触ってみることが大切です。グラフを作って視覚化してみたり、計算をして指標を作ってみたり。間違えていても構いません。自分で作るからこそ、他人が作った分析資料に対しても、なぜこんな分析をしたのだろう?この数字は何かおかしいぞ?という感覚が生まれてきます。まずは数字で「遊んで」みるようにしましょう。トライアンドエラーで、感覚が身についていくはずです。

 

 

読み方・作り方の注意 ②お作法に注意

 

単位を書いていない・計算式を示していない・出典のモレ、というのはよくあるケースですが、読み手に認識違いを与えるので注意が必要です。特に単位や計算式。最後まで作成者と読み手が互いの認識違いに気づかない場合もよくあります。金額は、千円なのか百万円なのか億円なのか。パーセンテージの計算式(主に母数)は共通認識で話が進んでいるのか。認識違いを起こさないよう、自分が作る際はしっかり記載を。また、人の資料を見る際はその確認を行いましょう。

 

 

読み方・作り方の注意 ③一つの数字で判断しない

 

達成率90%…と聞くとすごそうです。が、前年や周りはもしかしたら達成率95%かもしれません。一つの数字を見て何かを判断するのではなく、前年や予算、競合などと数字を比較しながら判断をするようにしましょう。

 

 

 

 

まとめ

 

最後にこのようなことを言うと身も蓋もないですが、そもそも数字の分析は難しいものです。聞くのも行うのも、簡単なことではありません。あまり気負わずに「ふーん」と軽く受け止めるくらいの心構えが大事です。恐らく周囲もちゃんと理解しているかは疑問ですし、作り手自身が分析を間違えていることも大いにあります。数字は事実だとしても、それをどう切り取るか、どう伝えるか、によっても分析結果は大きく変わります。政治アナリストの伊藤惇夫さんも下記のように仰っていました。

「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」

 

数字を過信し過ぎず、数字を見る目を養い、上手に付き合っていくことが大切ですね。

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