コラム

参謀 岡下 真弓

戦国武将の戦術に欠かせなかった「中医学」の考えは  現代社会のコミュニケーションのヒントになる

いよいよ本格的な暑さをむかえました

 

夏は「陽気」がもっとも盛んな時期です。草も木もいっぱい広がり、大きく成長します。また、日が暮れるのが遅くなるため、つい夜ふかしをし、睡眠不足になりがちです。夏は成長の時期ですから、気持ちも常にのびのびとした状態に保つことが大切です。内にこもらず、おおいに発散してください。

 

 

 

「心」タイプって?

中国4千年の伝統医学である中医学は様々な学説から成り立っており、現代でも、漢方薬を選ぶ際の基準となっています。そのうちの「五行説」は、季節・感情・体質などによって人を「肝」・「脾」・「心」・「肺」・「腎」の5つのタイプに分け、その人がかかりやすい病気や治療法などの診断基準となっています。

このなかでも、今回は夏の影響を受けやすい「心」タイプについてお話いたします。

心に影響を受けやすいもの
  • 色  ・・・赤
  • 季節 ・・・夏
  • 音  ・・・笑い声
  • 感情 ・・・喜び
  • 味  ・・・苦味
  • 器官 ・・・心臓・循環器・自律神経
  • 気候 ・・・暑さ

 

これらよりなんとなくイメージできませんか?

 

 

「心」タイプの人はこんな人

  • 自分が興奮するかしないかを大切にしている
  • 直感が鋭く、激しく感情移入しやすい
  • カリスマ性があることに喜びを感じる
  • センセーショナルなこと、ドラマチックなこと、感傷を好む
  • 場の中では元気で明るく生き生きとした存在でありたい

 

「うんうん」「そういえば○○さん・・・」思い当たる方のお顔が浮かんできませんか?

 

目立つタイプなのでマスコミで取り上げられがちなタイプですね。

季節と同じく、心(ハート)も熱いタイプなので「こう言う人は少し苦手」って方もおられます。

 

また「心」タイプの方は移り気なところがあり、最初は興味があったのに急に冷めてしまいます。スローペースの方からすればやっと気分がのってやる気になってきたのに、そのころにはもうすでに違うことに興味をもっていた、、、、なんてことも起こります。

友人関係ならばまだしも、会社の上司、もしくは自社のトップが「心」タイプなら経営戦略がコロコロ変わってしまい中堅社員の方はとても辛い立場になるでしょう。

 

異性にもてる「心」タイプ

アプローチが熱烈だから、相手の方は生れてはじめて感じる喜びを得られます。でも冷めやすく気まぐれなのでご注意くださいね。

 

感情の起伏が激しい「心」タイプ

5つのタイプの中で最も感情のバランスを整えるのが苦手です。とても傷つきやすく、1人でいることを嫌います。周囲の方は感情の起伏の変化をサポートすれば良い関係性が続きます。

 

「心」タイプの方が調子が悪くなったとき

心(メンタル)に与える影響

驚くぐらいシャイになります。他人に対し心を開いてくれません。もしくは高飛車になる方もおられます。とにかく両極端なのです。そんな時はどうすればよいのでしょうか?

燃え盛る炎のような「心」タイプの方には消火活動が必要です。熱烈な気持ちをなだめ、落ち着いて判断するように促しましょう。自分の殻に閉じこもってしまったときは、ネガティブな感情を手放すように促してください。

「逆境はあなたならば必ず乗り越えられる。」「あなたにはそのような力が備わっている」と言葉をかけてください。

そして必要でないことに時間をかけず、自分の理念に沿わない人や行動に時間をとられないようにそっと導いてあげましょう。

 

 

体に与える影響

調子が悪くなって、イライラや怒りなどがおさまらない精神の不安定は不眠につながります。この状態が続き睡眠不足になってしまうと、心身のエネルギーを大きく消耗させてしまいます。

 

夏は寝苦しい、、、そんなイメージをもたれる方も多いでしょう。

実は陽の「気」のせいで体に熱がたまり、静かに過ごさねばなら夜になっても神経が高ぶって眠れないのです。

また現代人は夜遅くまでパソコンをみることが多く、体内リズムが狂っている方も多く見受けられます。睡眠時間は短くても質の良い睡眠を取るように意識して頂きたいものです。

 

適度に汗をかいて自然に身体の熱を冷ますよう心がけてください。キュウリやトマト、茄子などの涼性の食材、スイカなどの利尿作用のある食材を積極的に摂るなど、食生活の工夫も効果的です。

 

また、冷房を上手に使うことも大切ですが、頼り過ぎると“汗をかきにくい体質”になってしまうので要注意です。汗が引いたら止めるなど、冷房は“ほどほど”を心がけましょう

 

夏バテ気味で食欲が落ちているときは、無理に肉類などを食べ過ぎないこと。消化の良い食事を心がけ、胃を守ることが大切です。

 

 

 

夏の養生法

夏は身体を養い、エネルギーを蓄える季節です

この時期に身体を消耗すると、冬に蓄えがなくなり病気にかかりやすくなります。毎日の食事や睡眠にしっかり気を配り、夏を健やかに過ごしましょう。

 

夏は、生命活動の原動力となる「気」を養う季節です。

ところが、暑さで食欲不振や睡眠不足が続くと、体内の「気」も不足します。

 

睡眠には十分気を配り、夏を元気に過ごしましょう。

 

また夏は屋内外の気温差が大きいため、血管の急な収縮による詰まりには要注意。高血圧や狭心症、動脈硬化症などの生活習慣病がある人は、いつも以上に“サラサラ血”を保つよう意識してください。 

 

今年の夏は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、マスクを着用して外出しなければなりません。例年に比べて熱が放散されづらいのでくれぐれもご自愛くださいね。

 

 

 

このコラムの著者:

参謀岡下 真弓

参謀の特長
美養憧(びようどう) 代表 調剤薬局薬剤師の傍ら、中医学美容アロマカウンセリング、アンチエイジングの専門家として講演講座をおこなっております。また最近は女性活躍推進の一環で、女性のライフプラン・キャリアアップ講師もおこう。
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