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戦国武将の戦術に欠かせなかった「中医学」の考えは現代社会のコミュニケーションのヒントになる

 

戦国武将の戦術に欠かせなかった「中医学」の考えは現代社会のコミュニケーションのヒントになる

 

 

 

はじめに

 

 

 

戦国武将達は、あらゆる戦にも名医を抱え込んでいたといわれています。それは、どんなに素晴らしい戦略であっても、心身の健康が保てなければ、「勝利」を己の手に納めることはできないと、わかっていたからです。

名医たちは、自然界の変化や感情の変化が心身に与える影響を読み取り、その知見を積み重ねていくことで、クライアントの得手・不得手を導き出し、潜在能力を高めてきたのです。それが中国伝統医学である「中医学」と呼ばれるものです。中医学は文献の記録より400年の歴史があり、中国人の長期にわたる疾病との闘いの経験を総括した知恵の総集ともいえる哲学的な医学です。

 

 

それでは本題にはいっていきましょう

 

秋の影響をうけやすい「肺」タイプ

 

 

 

少し強情な、意志の強い「肺」タイプ

 

このタイプの特徴は、繊細で、感受性が強く、内面的な強さを持っています。   自分の意見をはっきり伝え、自分にも他人にも厳しく接することができます。

 

 

 

「肺」タイプの人の特徴

性格
  • 明晰な思考で善悪の判断基準を持ち合わせ、頼りがいのある存在です。
  • 自己主張はあまりしませんが、自分のスタイルを崩しません。
  • 完璧主義に偏ることもありますが、すぐに忘れ、前進します。
  • 自分が尊重されていないと感じると、独善的になり、白黒つける考え方をしてしまいます。
体調
  • 花粉症やアレルギーのトラブルを抱えやすい。
  • 呼吸器や皮膚が弱い。
  • 季節の変わり目に体調を崩しやすい。
苦手なこと
  • 感情表現を表すことが苦手です。親密になろうと近づくと、素っ気ない態度でかわされますが、気がないわけではありません。尊重されることを求める割には、近づいて来られることを苦手と感じます。
  • 無秩序な状態が苦手です。達成基準に満たないと落ち込みがちです。他人と比べず、自尊心を高める会話を心掛けましょう。

 

 

「肺」タイプの養生法

  • 一日の振り返りをしましょう
  • 嫌な出来事や、不適応な思考を、自己修行と捉えましょう。無理に忘れるのではなく、なぜそのように感じたのか、自己分析を行い、納得してから手放す習慣をつけましょう。
  • 成功したこと、自分の良かったところを思い出し、心の安定を保ちましょう。

 

 

秋の暮らしのワンポイントアドバイス

  • 「肺」は本来ストレスで興奮しやすい「肝」を抑制する働きがあります。 怒りや緊張は「肺」の機能低下を招きます。そして、熱をおび、痰や咳、胸やわき腹が熱く痛む、などの症状がでやすくなります。 ネガティブな感情は溜め込まないようにしましょう。

秋は日本の気候では、特に空気が乾燥しがちです。喘息の発作は1日のうち朝3時から7時にかけておこりやすくなります。寝室の乾燥や空調に注意してください。

  • ウオーキングやサイクリングなどの有酸素運動がおすすめです。新鮮な空気を体内に巡らせてください。
  • 腹式呼吸は血行を良くし、心肺機能を高める効果も期待されます。日頃から意識して行いましょう。

 

最後に

 

中医学では、過剰なものはなるべく減少させ、不足するものは補うことが大切だと説いています。

中医学を学び続けると、私たち自身が、心身を強くすることを意識して生活することができます。

現状を自分で変えることは難しいものですが、常に選択肢を多く持つことを意識していただきたいと思います。

どうかみなさま 心豊かにお過ごし下さいね。

 

美養憧 岡下真弓