コラム

参謀 川勝 洋輔

ストレスばかりの仕事人生を振り返ってみました

年明け一回目の投稿なので、改めて過去を振り返り、自分自身の仕事のストレスとの向き合い方について考えてみました。

 

私は社会人生活が約15年です。楽しかったり、やり甲斐のある思い出もありますが、苦しかったり辛かった思い出のほうが圧倒的に多いです。それでも何とか過ごしてこられましたが、その都度かなり強いストレスだったので、その時のことを振り返ってみようと思います。

 

1.何がストレスか

 

人それぞれストレスは違いますが、私の場合、判断業務とそれに伴う周囲への気遣いでした。商品MD・企画としてモノづくりの川上にいるため、物事を多く判断します。…が、判断とは難しいものです。その答えが合っているかわからないし、各選択肢に一長一短あり、万人が納得する答えはありません。特に私の場合、新しい市場を開拓するため、過去の知見が全く役に立たないという場面に陥り、周囲の人に多くの迷惑をかけました。判断の難しさや、私の判断に影響を受けてしまう人への気遣いが、私のストレスでした。

 

 

2.ストレスへの対応

 

ではそのストレスにどう対応していたか、大きくは下記の三種類です。

  • 2-1.業務外での対応
  • 2-2.業務での対応
  • 2-3.それ以外

図にしてみると、このようなイメージでしょうか。

 

 

 

2-1.業務での対応

 

捉え方の工夫

仕事で辛い場面に遭遇した際、こんなことを考えるようにしていました。

「困難な今が成長どき!」

「今は映画中盤の絶体絶命の場面、この後はハッピーエンドが待ってるハズ!」

「思い通りにいかないのが人生。これが当たり前…」

よく言われることですが、周囲の環境はすぐには変えられないし、不足している自分の能力をすぐに上げることもできません。出来るとしたら、考えた方や捉え方を変えるくらいです。そのため私は上記のように考えるようにしていました。

 

ただ、そうは言っても難しいときもあります。頭では理解をしていても感情が追い付かないこともありますし、そもそも理解すること自体が難しいときもあります。また気分や環境によって、ポジティブに捉えられるときやそうでないとき、といったこともありました。そういったときは、気分を変えるため、2-2で記載をしているような気分転換をしていました。

 

自分自身の自信

 

直接その業務に対してではなく別なことでしたが、自分自身には強みがあると感じ、自分のフィールドなら結果を出せるだろうという自信があり、それがストレスに対する耐性を作っていたのだろうと思います。振り返ってみると、この自信には根拠の有無は関係なかったかなと感じています。また、業務に直結するかも関係なかったように思います。恐らく、なんでもよかったのです、自分自身の心の支えになればいいだけですので。

 

様々なことで、上手くいかなくなり、自信を失いかける…。そんなときに、頼れる自分の強みを持っておく(そう自分に思い込ませることも含む)ことが、ストレスへの耐性になったように感じます。

 

2-2.業務外での対応

 

オンオフを切り替え、仕事のことを考えない時間

ポジティブなときはずっと仕事のことを考えていてもいいかもしれませんが、ネガティブなときにそれをしてしまうと心が疲れてしまいます。強制的にでも頭を仕事から切り離し、頭を休ませる時間を作ったことがリフレッシュに繋がり、心に余裕を作ったように思います。私の場合は趣味がランニングだったので、忙しいときも走り続けていました。走っている間は他のことを考えている余裕がありませんし、走り終えたあとの肉体的な疲労感が良いリフレッシュ効果をもたらしたのだろうと思います。

 

ただ、「オンオフを切り替える」と言っても、「どうすれば…?」と思う方もいるかもしれません。趣味があれば良いのですが、もし思いつかないようであれば、体を動かすことをお勧めします。

 

体を動かしてストレス発散

 

体を動かすことは嫌いという人もいるとは思いますが、まずは下記をしてみてはいかがでしょうか?

・1日10分でいいから歩く …最初は10分、歩く程度で構わないので、まずは少しでも始めてみることをオススメします。

・アプリなどを通じて記録をつける …記録をつけることはモチベーションの維持に繋がります。月に何回歩いたか、何キロ歩いたか。日々の努力が見えると、継続しやすくなります。RuntasticやRunkeeperなど、ランニングをサポートするアプリもあるので、それらを使って記録を取るのがいいと思います。

 

2-3.それ以外

 

笑うこと

 

業務内外で常に笑うようにしていました。具体的には業務内では嫌な顔をしない、業務外ではしっかり笑う、ということです。心理学者ウィリアム・ジェームスの「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ」という言葉がありますが、笑顔でいることで気持ちがポジティブ(またはネガティブが軽減)になります。常に笑顔でいることが、心の安定状態を作る、そう考えて常に笑うようにしていました。

 

外部からの刺激

 

みなさんは読むと勇気が出る言葉や本、聴くと勇気が出る曲というものがありますか?私にはいくつかあり、辛い場面に直面した際はそれらを見返して勇気をもらっていました。

 

具体的には次のようなものです。

 

言葉や本

・ホンダの「負けるもんか」の看板

・「はじめの一歩」の鴨川会長のセリフ

 

・中島みゆき 「ファイト」

・サンボマスター 「できっこないをやらなくちゃ」

 

 

最後に…

 

ここに書いたことはあくまで一時的な対応かもしれません。何かを根本から解決させる方法でもないかもしれません。ただ、捉え方が変われば世界の見え方が変わり、現状を好転的にすることも可能になります。ご参考になれば幸いです。

 

 

Gerd AltmannによるPixabayからの画像


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