コラム

参謀 中野 満

決断の連続にある今

物事を決めるって難しい

 

人生も経営もすべて「決める」という行為で物事を1歩前に進めることができます。
私たちはそのことを頭の中では理解できているにも関わらず、決断できず置き去りにしてしまっている案件、事柄を後生大事に抱かえています。
他の重要度が低く緊急性の高い業務に邁進することで、置き去りの案件に未決である理由付けを無意識にしてしまっています。
結果、機会損失につながり、過多のストレスと後悔の念に苛まれることになります。
理由はケースに応じて多々あるでしょう。
経営者自身の問題だけではなく、組織構成の在り方なども関係しているでしょう。

 

ここで決断(決める/断つ)の意味を考えてみましょう。

 

例えば、「広告宣伝費に1000万円の投資をするかしないか。」を決断する必要があるとき、広告しなければ、売上の確保が困難になると仮定しましょう。しかし、キャッシュアウトはしません。
言い換えるとキャッシュアウトはするが将来の売上拡大が見込めます。
綿密には今キャッシュアウトできる資金状況かどうかです。具体的に、広告することで、どれだけの費用対効果が見込めるのかを考えましょう。そのあたりの分析は意思決定に当然必要です。
ここで申し上げたいことは、決断とはこのようなトレードオフの比較関係において、どちらを選ぶのか、どちらを捨てるのかです。その問いであると認識できます。
個人のダイエットに例えてみるとわかりやすいかもしれません。痩せる代わりにお酒を断つというトレードオフが発生します。

 

決断とは?

 

決断とは現状を分析し、メリット、デメリットを冷静に見極め、どちらを捨てるかを決める作業であると言えます。(もちろん戦略にそった戦術であるのかの整合性も必要です。)
ただ落とし穴があります。私たちの脳は論理の左脳と感情の右脳がセットです。左脳で思考を進めていく中で、ことあるごとに感情が割り込んできます。
上記のケースで行くと、この業務に携わる人の関係性、場合によっては忖度の必要性もあるでしょう。
故に、決断するという行為、すなわち何かを捨てる行為は、大きなエネルギーがかかるため、決めないという楽な選択肢を選んでしまうのです。

 

ライフネット生命、会長の出口先生は自身の著書『大局観』の中で、「スピードが重視のこの時代、決断に迷ったらコインを放りなげて、その表裏で決めてもかまわない。」と書かれています。
それくらい、決断しないでいるリスクの方が高いと言えるということでしょう。

 

是非、決断する習慣化をつけていきたいですね。
そうすることで、自分なりの意思決定の仕方とスピード感が養われます。
私たちが過ごす「今」は、この決断の連続の物語の上にある「今」です。
幸せな経営を目指すにあたり、スピード感をもって、決断する行為と仲良く付き合い、将来の「今」を創り上げていきたいですね。

 

決断した後悔より決断しなかった後悔の方が胸が痛みますよね。

がんばろう経営!

このコラムの著者:

参謀中野 満

参謀の特長
大手楽器メーカーのスクール運営業務に25年携わり、組織づくり、人材育成をはじめ、管理職として経営補佐を経験。
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