コラム

参謀 山尾 修

次々と発生する「問題」がいつまでも解決しないのはなぜ?~「問題」と「課題」の違いを知っていますか?~

仕事では日々、たくさんの問題が発生します。現場の担当者に任せても、思うように動いてくれない。時には問題が一向に解決せず、山積するばかり・・・

そのようなとき、あなたはどうしますか?

起きている問題を整理し、どのような解決手段があるかを考え、優先順位をつけて行動する。

言うのは簡単ですが、ではどのようにそれらを整理していくか?

 

一つのやり方として、取り組むべきことを「問題」と「課題」に分けて整理することで、全体像が把握でき、どのような順番で取り組むべきかを考えやすくなります。

 

そもそも「問題」と「課題」がどのような違いがあるのかをご存じでしょうか?

例えば、以下のようなことは「問題」「課題」のどちらでしょうか?

 

【例題】

・売上が四半期目標に届きそうにない・・・問題

・陳列方法を見直す        ・・・課題

POPや展示の仕方を改善     ・・・課題

・最近、従業員の離職が激しい   ・・・問題

・働きやすい人事ルール・制度の策定・・・課題

・職場環境の見直し        ・・・課題

・新規採用活動の取り組み     ・・・課題

 

もう、お分かりでしょうか。一見すると似たような言葉に感じますが、このような違いがあります。

「問題」: 目標と現状のギャップのこと

「課題」: 問題を解決するために、取り組むべきこと

 

もし、現場の担当者に「問題」の解決を指示しても、解決手段までたどりつかないのであれば「問題」と「課題」を上手く整理できていなかったのかもしれません。

まずは一緒に「問題」を全て洗い出し、それぞれに解決すべき「課題」をツリーのように整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。

そして「問題」の重要度に応じて「課題」の優先順位づけをした上で再度担当者に依頼すれば、行動が変わってくるのではないでしょうか。

 

<ツリー図のイメージ>

現状の問題  問題1  課題1:優先度1 担当:〇〇

            課題2

            課題3:優先度2 担当:××

                     問題2  課題1:優先度3 担当:△△

            課題2

       課題3

 

「問題」が「課題」にまで落とし込まれていれば、ずいぶんと行動しやすくなります。

部下にとっても上司が考える優先順位と自分の考えのミスマッチがなくなりますし、なぜそのような優先順位をつけたのかを説明すれば、部下のスキルアップにもなります。

 

実際に取り組んでみると、現実には「課題」の解決が上手くいく場合もあれば、一筋縄ではいかない場合もあります。

その時には、その上手くいかなかった「課題」自体があらたな「問題」になると考え、どのように取り組むべきかと「課題」を設定するべきです。

 

「問題」をあいまいなままにせず、実行できるレベルまで「課題」を掘り下げて、優先順位をつけ、ひとつずつ解決していく。これを丁寧に繰り返すことで、これまで放置されつつあった「問題」が解決に向かうのではないでしょうか。

 

山尾 修

このコラムの著者:

参謀山尾 修

参謀の特長
大学卒業後、20年以上にわたって電機メーカーにてモノづくりに従事。管理畑を中心に経験を重ね、新興国での海外赴任も経験するなど、モノづくりの上流から下流までを経験。それらの経験を活かして、現在は赤字事業の経営再建に取り組み中。 自らの経験にMBAの経営理論を加え、経営現場をサポートします。