コラム

参謀 山尾 修(ビジネスネーム)

【査定が気になる方必見】高評価を獲得するためには、したたかさも大切

突然ですが、ある大学では学生を評価する際、教科ごとに優(3点)/良(2点)/可(1点)/不可(0点)をつけ、受講科目数で割った平均評価を各学生の順位付けに活用しています。この評価方法で、例えば、以下のような学生がいたとき、皆さんはどちらの学生が優秀であると考えますか?

 

Aさん:平均評価2.7

Bさん:平均評価2.4

 

普通に考えれば点数の高いAさんです。しかし実際にはBさんの方が優秀となるケースも考えられます。今回は「高い評価を獲得するためには、したたかさも大切」というテーマでお話をさせていただきます。

 

 

何が起きていたのか?

 

上記のケースでは、次のようなことが考えられます。

Aさん:受講は必修教科の3科目に集中。成績は優が2つで良が1つ。

優(3)+優(3)+良(2)/3科目=平均評価2.7

 

Bさん:必修教科の3科目は完璧にこなし、3つ全てで優を獲得。必修教科以外の苦手な2科目にも挑戦し、結果は良と可だった。

そのため、優(3)+優(3)+優(3)+良(2)+可(1)/5科目=平均評価2.4

しかし必修3科目の評価であれば、優(3)+優(3)+優(3)/3科目=平均評価3.0でパーフェクトの成績だった。

 

いかがでしょうか?表面的な数字だけを見ていては、判断を誤ることもあるという事例です。

 

 

評価される行動、されない行動

 

このような興味深い事例は、日常のあらゆるところで見受けられます。

プロ野球の事例

・飛んできた打球をダイビングキャッチして、泥まみれになりながら一塁へ早急し、アウトを獲る!

・事前に相手チームを念入りに分析し、それぞれの打者の打球コースを予測した上で守備位置につき、予測が的中したことで難しい打球であっても難なく処理してアウトを獲る。

 

河川敷にある公園の事例

・遊んでいるときに誤って川に落ちて溺れている子供を助けた人は、後日感謝状をもらう。

・川べりで危ない遊びをしていた子どもたちを注意した人は、子どもたちに嫌われることはあっても誰かから感謝されることはない。

 

道を歩いていて

・蓋がずれていたマンホールに落ちた人を救助するとヒーロー。

・マンホールの蓋がずれていることに気がつき、そっと直しておいた人は存在すら知られない。

 

 

いかがでしょうか?

世の中では「正しい行動」「前もって対策・事前準備」することが、必ずしも「高評価」とならないことが多いのです。

また、上記の学生の事例のように「みるべき学生が2名しかいない」という状況は多くありません。大学などでは、学部や学科によっては何十人、いや何百人もの学生がいるでしょう。そうすると、いちいち一人ひとりの学生すべてを細かく見ることは現実には難しく、不可能と言わざるを得ません。

 

 

ビジネスの場面では

実際のビジネスにおいても、このようなケースが散見されます。

 

評価をする立場の方へ

上位職能者であるほど、評価すべき部門や従業員は多岐に渡ります。ご自身もやるべき業務に忙殺されているでしょう。だからといって、ついつい「遅くまで頑張っている人」や「休日出勤している人」、「忙しく走り回っている人」に目が向きすぎていませんか?

責任者の方々は、部下を評価するときは「結果」や「目に見える行動」も大切ですが、簡単には見えにくい「プロセス」にも日頃から着目し、評価をしてあげて欲しいものです。

 

評価を受ける側の方へ

あなたを評価する上司は「あなたの仕事のことを深くまで見てくれないのが当たり前」と理解しておくことが大切です。残念ながらどこの企業でも、上司は日々忙しく、人によっては部下育成に対して全く興味がないというケースも多く見受けられます。それを嘆くのではなく、現実を直視し「自分をどのように魅せるか?」という、したたかさを持ち合わせることも非常に大切です。

 

ちなみに、プロ野球の大スターだった「長嶋茂雄」は、守備をするときには簡単な打球であってもわざと難しい打球かのようにダイビングキャッチすることで泥まみれになり、観客を喜ばせていたそうです。また打席に立つときには、わざと大きいサイズのヘルメットをかぶり、三振してしまったときはヘルメットを飛ばして、あたかも大スイングをしているかのように魅せていたそうです。

プロ選手の中でもトップクラスのスキルを持った選手が、さらに自分の魅せ方にもこだわっているのです。これこそが、ある意味で本物のプロなのかもしれません。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

自分に与えられた役割をしっかりとこなしていくことは重要です。しかしそこがゴールではなく、きちんと評価されるところまで意識して動くことが大切です。

商売でも同じですよね。いかに素晴らしい商品やサービスであっても、開発することがゴールではありません。お客様のところに届いて、売上が立ち、利益が出て初めて完結するのです。そのためには、お客様への魅せ方も必要です。

 

今回は、「高い評価を獲得するためには、したたかさも大切」というお話でした。

 

山尾 修

 


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山尾 修

このコラムの著者:

参謀山尾 修(ビジネスネーム)

参謀の特長
大学卒業後、20年以上にわたって電機メーカーにてモノづくりに従事。管理畑を中心に経験を重ね、新興国での海外赴任も経験するなど、モノづくりの上流から下流までを経験。それらの経験を活かして、現在は赤字事業の経営再建に取り組み中。 自らの経験にMBAの経営理論を加え、経営現場をサポートします。
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